Apple、3nmチップ「M3」「M3 Pro」「M3 Max」を発表

Apple Inc.が、3nmプロセステクノロジーを採用した初めてのパーソナルコンピュータ向けチップ「M3」「M3 Pro」「M3 Max」を発表しています。

M3チップファミリーは次世代GPUを搭載しており、リアルタイムでハードウェアのローカルメモリーの使用量を割り当てる「Dynamic Caching」や、ジオメトリ処理の能力と効率を向上させることで視覚的による複雑なシーンを可能にする「メッシュシェーディング」、シーンと相互に作用しながら光の物理的特性をモデル化して影や反射をより正確にレンダリングする「ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング」といった新しいレンダリング機能を備えています。

ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングと新しいグラフィックアーキテクチャの組み合わせにより、プロ向けアプリはM2ファミリーよりも最大1.8倍高速、M1ファミリーよりも最大2.5倍高速なレンダリング性能を発揮するとのことです。

M3チップファミリーの次世代CPUコアは、高性能コアと高効率コアのアーキテクチャが改良され、高効率コアはM2ファミリーよりも30%高速、M1ファミリーよりも50%高速で、高性能コアはM2ファミリーよりも15%高速、M1ファミリーよりも30%高速となっています。

M3チップファミリーでは1ワット当たりのパフォーマンスが向上しており、M1と同じマルチスレッドCPU性能を発揮する時の消費電力はわずか半分で、M1と同じGPU性能を発揮する時の消費電力もほぼ半分になっているとのことです。

Neural Engineのパフォーマンスは、M2ファミリーよりも15%高速、M1チップファミリーよりも60%高速となっています。

また、メディアエンジンはAV1デコードに対応し、ストリーミングサービスで電力効率の高い再生が可能になります。

M3
M1より最大35%高速な8コアCPU(4つの高性能コア+4つの高効率コア)、M1より65%高速な10コアGPUを搭載。最大24GBのユニファイドメモリに対応。

M3 Pro
M1 Proより最大30%高速な12コアCPU(6つの高性能コア+6つの高効率コア)、M1 Proより40%高速な18コアGPUを搭載。最大24GBのユニファイドメモリに対応。

M3 Max
M1 Maxより最大80%高速な16コアCPU(12つの高性能コア+4つの高効率コア)、M1 Maxより50%高速な40コアGPUを搭載。最大128GBのユニファイドメモリに対応。

モバイルバージョンを終了