AppleInsiderでは、The Wall Street Journalが、iOSとAndroidデバイス向けの人気スマートフォンアプリ101タイトルが広告主とどのようなデータを共有しているのかを調査した結果をレポートしていると伝えています。この調査結果によると、半数以上(56本)のアプリがユーザの承諾無しにデバイスの固有IDを広告主に送信しており、さらに、47本のアプリがユーザの位置情報を、5本のアプリが年齢や性別などの個人情報を外部に送信しているとのことです。
携帯電話は、コンピュータとは異なり、ユーザがクッキーを削除したり、ファイアウォール・セキュリティー・ソフトウェアをインストールしてユーザの個人情報を外部に送信するのを防ぐこともできないのが現状で、Mobile Marketing Associationのマイケル・ベッカー氏は、「携帯電話の世界では匿名性がない」と述べています。
このようなアプリを開発しているあるデベロッパは、外部に送信しているデータは個人名と結び付けられておらず、年齢や性別などの個人情報はユーザから任意に提供されたものと述べています。
Appleは、iPhoneアプリは、ユーザの許可を得ず、使用するデータや使用目的をユーザに通知せずにデータを送信することはできないとしており、The Wall Street Journalが調査した多くのアプリがこの規則に違反しているとのことです。
Published: 2010/12/19 19:41