Apple Inc.が、新しい「iPhone 4」を発表しています。新しいiPhone 4は、全く新しいガラスとステンレススチールのデザインの世界最薄スマートフォンで、ビデオ通話が可能な「FaceTime」や、携帯電話で最も解像度の高い新しいRetinaディスプレイを搭載しています。さらにiPhone 4は、LEDフラッシュ付き5メガピクセルカメラ、HDビデオ撮影、A4プロセッサ、3軸ジャイロスコープ、40%長くなった通話時間を特徴としています。iPhone 4は、100以上の新機能と1,500の新しいデベロッパ向けAPIを追加した世界で最も進んだモバイルオペレーティングシステム「iOS 4」を搭載しています。iOS 4は、マルチタスキング、フォルダ、強化されたMail、より強化されたエンタープライズサポート、新しいモバイル広告プラットフォーム「iAd」を特徴としています。iPhone 4は米国、英国、フランス、ドイツ、日本で6月24日(木)に発売され、米国では2年契約した場合199ドル〜で販売されます。
FaceTimeは、設定不要で通常の通話と同じくらい簡単にビデオ通話が可能で、通話中にボタンをタップしてフロントカメラとバックカメラを切り替えることができます。
3.5インチのRetinaディスプレイは960×640ピクセルの解像度で、ピクセル数は、iPhone 3GSの4倍、iPadのピクセルの78%となっています。326ppiは、人間の目ではひとつひとつのピクセルを識別できないほど高密度です。
iPhone 4は、薄さ9.3mmで世界最薄のスマートフォンです。前面と背面はアルミノケイ酸ガラス製で、剛性が化学的にプラスチックの30倍に強化されています。また、前面と背面のガラスは耐指紋性撥油コーティングが施されており、iPhone 4の周囲には標準のスチールよりも5倍強いステンレススチール製のバンドが採用されています。
iPhone 4は、5倍デジタルズーム対応の5メガピクセルのオートフォーカスカメラを搭載しており、背面イルミネーションセンサーとLEDフラッシュにより、暗い場所でも鮮明な写真を撮影できます。また、HDビデオの撮影と編集が可能で、タップしてフォーカス機能をビデオ撮影でも利用できるようになっています。新しいiPhone向け「iMovie」アプリは、ムービークリップの結合、ダイナミックなトランジション、テーマ、写真、音楽の追加などが可能で、4.99ドルでApp Storeから購入できます。
iPhone 4には3軸ジャイロスコープが搭載されており、加速度センサーと組み合わせることで、上下、左右、前後、ピッチ、ロールといった6軸の動きを検出できるようになっています。デベロッパは新しいCoreMotion APIを利用してジャイロにアクセスできるとのことです。
新しい「iBooks」アプリはiPhone 4でも利用可能で、App Storeから無料でダウンロードできます。iBookアプリは、現在読んでいる場所、ブックマーク、ハイライトやメモなどをiPad、iPhone、iPod touchにある同じ本の間で同期することが可能です。さらに、PDFを読んだり保存することも可能です。現在iBookstoreでは6万冊の電子書籍を販売しており、ダウンロード件数は500万件を突破しています。
iPhone 4は、7時間の3G通話、最大10時間のWi-Fiウェブブラウジング、最大6時間のWi-Fiウェブブラウジング、最大10時間のビデオ再生、最大40時間のオーディオ再生が可能です。iPhone 4は、並外れたプロセッサとグラフィック性能と長時間バッテリ寿命を提供するAppleの新しい「A4」プロセッサを搭載しています。また周囲のノイズを抑える第2のマイクとソフトウェアも搭載しています。さらに802.11n Wi-Fiネットワーク、クアッドバンドHSUPAに対応しています。
iPhone 4は、ブラックとホワイトが発売され、米国では16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドルで、AppleとAT&Tの直営店およびオンラインストア、Best Buy、Wal-Martで販売されます。iPhone 4は6月24日(木)に米国、フランス、ドイツ、日本、英国で発売され、6月15日(火)よりAppleのオンラインストアで先行注文の受付が、Appleの直営店ではピックアップ予約の受付が開始されます。iMovie for iPhoneはApp Storeで4.99ドルで販売されます。
Published: 2010/6/8 6:25